楽器奏者からの一言

さがみフィルハーモニックでの楽しさや、楽器演奏の素晴らしさなど、団員の想いをご紹介させていただきます。

バイオリン

弦楽器の中でもっとも明るく華やかな音色を持つバイオリン、オーケストラでも主要なメロディーを奏でることが多く、オーケストラ内のパート人数では最大勢力を誇っています。演奏の中では、1st Vn,2nd Vnと役割が分かれていますが、楽器は同じ大きさです。ファーストバイオリン・セカンドバイオリンってサイズの楽器は売っていませんから注意してね。

1st Vnは主に華やかな主旋律を奏でたり、高音を担当したり、かなり目立ちたがり屋さん。演奏中は楽器を弾きっぱなしで休みが少ないため、休みの小節を数えるのがちょっと苦手です。2nd Vnは華やかな1st Vnのメロディーの影で、1オクターブ下の旋律を弾いたり、きっちりリズムを刻んだり、裏打ちをしたり、急にピッチカート入れたりと結構大変なんです。それに時々1st が主旋律を放棄するので、主旋律も弾かなくてはいけない時もあるので気が抜けません。

この団でのバイオリン担当のモットーは”和を以て貴しとなす”リズムを乱さず、音程も乱さず...指揮者が右を向けと言えば右を向き、コンサートマスターが「こっちだと旗を振れば」どこまでも付いていく。こんなバイオリン担当ですが、末永くお付き合いください。

ビオラ

バイオリンより少し大きな楽器です。

楽器の大きさは、ネックからボトムまで38〜42cm位と様々です。

昔、「ビオラが居ない」等の話がTVの音楽番組でありましたが、そのビオラです。

2ndバイオリン等、オーケストラの骨子を作っていますが、どうでしょうか?

今回も、頑張って弾くようにしましょう。

チェロ

よくお子様向けのレクチャーコンサートなどでの楽器紹介で「チェロはバイオリン兄弟のお兄さんとかお父さん」と紹介されますが、ヴァイオリンやビオラに毎日ごはんとお水を供えて「おおきくな~れ」と念じ続けると、5年もすればチェロに成長します。(嘘です。)

音色は一言でいうと「低音の魅力」。そう、「弦楽器のフランク永井」でしょうかね。(古いな。)
チェロ奏者の性格は、オーケストラの中では、他の楽器より自己主張の強い人が多く、昔から指揮者やコンサートマスターとよく衝突するとの説がありますが、それはワンマンで暴君な指揮者の多かった20世紀の半ばの神話で、わが団に限っては、これまでの指揮者、コンサートマスターとのコミュニケーションはばっちりで衝突などありません。「自己主張が強い」というより、むしろ「地味に押しの強い人」が多い、さがみフィルのチェロセクションです。

コントラバス

オーケストラで使われるコントラバスと、ジャズで使われるウッドベースは楽器としては全く同じものです。チェロは体に背負い持ち運びできますが、コントラバスはそうはいきません。そのコントラバスには2種類あって、テナーよりオクターブ低いものと、バスよりオクターブ低いものがあるようです。存在感の大きなこの楽器、演奏姿はとてもかっこいいです。

コントラバス奏者の方、私たちの団のメンバーになっていただけませんか?
よろしくお願いします。